日本の学生にとって韓国語は本当に難しいのか?今のデータから見える答え

2025

最初に答えを言うと、「韓国語は日本人にとって学びやすい外国語のひとつ」です。ただし、いくつかの点では確実に苦戦する部分もあります。

学びやすさには根拠があります。韓国語は文法構造が日本語にとても似ています。語順、助詞の使い方、敬語表現も近い形式です。だからゼロから始めても、「理解できる感覚」が早い段階で掴めます。ただし、似ているからこその落とし穴も存在します。では、何が学びやすくて、どこで苦労するのか。実際の学習者データと研究から分かった事実をまとめます。

日本語と韓国語の語順は「主語+目的語+動詞」という基本構造が同じです。たとえば、

  • 韓国語:나는 밥을 먹었다(私はご飯を食べた)
  • 日本語:私は ご飯を 食べた

この形がほとんど崩れないため、構文に違和感を持たずに学習できます。しかも助詞の使い方も「〜を」「〜が」「〜に」といった日本語と対応しやすい。語尾変化も規則的なため、ルールさえつかめば反復で定着していきます。

国立国語研究所の比較言語データでは、日本語と韓国語の構文一致度は他言語に比べて約60%以上とされています。英語の20%台に比べると段違いです。

漢字語が共通しているから、語彙の初期学習も楽に進む

韓国語には「漢字語」と呼ばれる語彙があり、これは日本の漢字由来の言葉と一致する部分が多いです。

例:

  • 学生 → 학생(haksaeng)
  • 大学 → 대학교(daehakgyo)
  • 先生 → 선생님(seonsaengnim)

韓国語で漢字表記されていなくても、音のパターンに慣れれば直感的に意味がつかめます。これは他のヨーロッパ言語では得られない大きなアドバンテージです。

発音はやはり最大の壁、似ているけれど違いが響く

最初の関門は「発音」。ハングルは簡単に覚えられる表音文字ですが、音そのものに落とし穴があります。韓国語では同じように聞こえる子音でも、実際は3種類の強さがあるパターンが存在します。

  • ㄱ(普通)・ㅋ(強い)・ㄲ(濃音)

この違いは日本語にない感覚なので、聞き分けと発音練習に時間がかかります。ネイティブとの会話ではこの区別ができないと意味が伝わらなくなることもあるため、初級〜中級の壁になります。

また、パッチムと呼ばれる語尾の子音ルールも、日本語の発音構造と異なるため習得には反復が必要です。言語教育学では「運動的な言語記憶」とも言われ、頭よりも口と耳のトレーニングでカバーすべき領域です。

敬語や時制の運用は似ているが、使い方には注意が必要

敬語の概念自体は日本と同じですが、韓国語では言い方によって社会的距離が強く現れます。たとえば、

  • 먹다(食べる)→ 드시다(召し上がる)

単語そのものが敬語として変化します。日本語では語尾の「〜ます」「〜でございます」で対応するケースが多いため、最初は混乱します。特に上下関係に厳しい韓国の文化では、間違った敬語を使うと不快に思われる可能性もあります。

一方、時制は日本語より明快で規則的です。たとえば、現在形・過去形の違いは語尾変化に集中していて、動詞の変形パターンが限定されています。ここは慣れてしまえば楽になります。

習得に必要な時間の目安は明確、目標設定がしやすい言語

アメリカ国務省(FSI)の研究では、日本人が韓国語をマスターするにはおおよそ2200時間が必要とされています。これは中国語と同程度の難易度です。しかし、日本語との親和性がある日本人にとっては、実際の学習時間は平均的に30〜40%短くなる傾向があります。

具体的には、以下の時間が目安となります:

  • 初級(日常会話レベル):300〜500時間
  • 中級(旅行・文化会話対応):800〜1000時間
  • 上級(ビジネス・翻訳レベル):1500時間以上

この時間感覚は英語よりやや長めですが、リズムをつかめば継続が可能です。独学でも進められますが、音の感覚を磨くには会話ベースの練習が効果的です。最近では韓国語塾オンライン 韓国語といった形式も活発化しており、発音や会話中心のプログラムが多く見られます。

多くの学生がハマる理由は、学習の楽しさと達成感にある

日本人学生の多くは、韓国語を「必要だから」ではなく「楽しそうだから」始めます。Duolingoの調査でも、日本人ユーザーの60%以上が「K-POPや韓国ドラマを理解したい」という動機で韓国語を学んでいるという結果が出ています。

この楽しさがモチベーションを支えてくれます。好きなドラマのセリフが理解できる瞬間、推しアイドルの発言が聞き取れる瞬間。それが何より大きな報酬になります。

学びを楽しめる言語という点で、韓国語は他の言語にない強さを持っています。だから、勉強しているつもりが、気づけば趣味の一部になっているケースが多いのです。

現在は学習手段も多様です。ひと昔前なら「教科書か語学学校」だけでした。しかし今は違います。

たとえば、場所を選ばず学べるオンライン 韓国語のようなサービスでは、自分の時間に合わせてプロ講師と話せます。中には日本語対応の講師もいるため、質問のハードルも低いです。

一方で、対面式の韓国語塾には「決まった時間に通うことで継続しやすい」「発音矯正がしっかりできる」というメリットもあります。実際、学生の中には「スマホだけだと続かないけれど、塾に通うと生活の一部になった」という声もあります。

どちらが良いというより、「どちらが自分に合っているか」が重要です。苦手な部分やライフスタイルに合わせて選べば、自然に力がついていきます。

挫折しやすいポイントは、最初の数ヶ月に集中している

ほとんどの挫折者は「発音が分からない」「進んでる実感がない」という理由でやめてしまいます。これは学習初期に「何を基準にすればいいか」が見えないからです。

そこでおすすめなのが、「話せた回数」を記録すること。単語数や文法の正確さではなく、韓国語を使って意思疎通できた経験が増えると、自然とモチベーションが上がります。

また、録音やシャドーイングといった自習法も効果的です。アプリやYouTubeを使って、短いフレーズを何度も繰り返すことで、「話せる自分」を体に覚えさせる。これは受験勉強の暗記とは全く違う感覚です。

語学は単なるスキルではありません。韓国語を学ぶことで、文化・歴史・社会構造への理解も自然に深まります。

たとえば、日本と韓国は歴史的に複雑な関係を持っていますが、言葉を知ることで「何が本当か」「どんな違いがあるのか」を自分で確かめる力が身につきます。そういった観点で、韓国語を学ぶことは将来の進路にもつながる可能性があります。

観光・エンタメ業界、教育、翻訳、国際協力など、韓国語が活かせる分野は確実に増えています。高校や大学で第2言語として韓国語を選択する生徒が増えているのも、将来への選択肢を広げるための一歩です。

最後に

韓国語は、確かに日本人にとって「学びやすい」言語です。ですが、「簡単」というわけではありません。一定の練習と継続が必要です。

ただし、それを支えるのが「好き」という気持ちと、学んだ分だけ分かる楽しさです。それは他の言語にはなかなかありません。

特に、発音や会話に苦戦しがちな人ほど、オンライン 韓国語韓国語塾のように、プロの力を借りて正しい学習ルートに乗ることで、何倍も早く話せるようになります。自分に合ったスタイルで、一歩踏み出してみること。それが最初で最大の成功ポイントです。

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